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    ビザンティウムからアンダルシアへ(オニ・ウィタルス・アンサンブル)

    中世の音楽や中近東地域の音楽を得意とするアンサンブルが、西洋クラシック音楽のルーツでもあるさまざまな音楽を、カタログ的に集めた1枚。古楽ファンにはおなじみの「モンセラートの赤い写本」からの曲も含み、ワールド・ミュージックのリスナーにもおすすめです。「何て面白いんだろう」という感想しか出てこないディスクです。地中海周辺の中世音楽は、20世紀末以降の古楽ブームの中でも意外な人気を誇りますが、その理由は単純、面白くて楽しいからです。時代は13世紀から14世紀、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教、三つの宗教の文化を背景に育まれた、東はビザンティウムから西はイベリア半島まで、普通の人々が日常の生活の中で祈ったり踊ったりするための音楽。それが如何に現代人にとっても新鮮に響くことか。難しいことはさておき、まずは一度ご体験下さい。ノリのいい「キリストの残酷な死について」や、リフレインがやけに気になる「残酷な接吻を悲しみ」、最高潮で終わる「泉であり、花であるマリアよ(断片)」などを耳にすれば、貴方の心は古楽色に染まります。(2006/05/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557637

CD/DVD