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New Releases - 2025年03月 発売タイトル

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    エルスナー:室内楽作品集(ズグウカ/ロジャース/ティエル/パブラク)

    少年時代のショパンに音楽理論と作曲を教え、その才能を見出したことで知られるユゼフ・エルスネル(ヨゼフ・エルスナー)。彼の室内楽作品の多くは20代から30代にかけて作曲されました。このアルバムに収録されたピアノ三重奏曲と四重奏曲では、ウィーン様式を学んだ古典派の正統な継承者としての側面がうかがえます。また、ショパン以前にポロネーズの様式を確立した作品の他、技巧的な「シャコンヌ」では、彼が優れたヴァイオリニストであったことを窺わせます。(2025/03/28 発売)

    レーベル名:CD Accord
    カタログ番号:CDAccordACD343

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    アウグスティン:ピアノ作品集(クションジェク)

    ポーランドで活躍するラファウ・アウグスティンは、作曲家、ピアニスト、音楽評論家、作家、そして文献学者。作曲家としては交響曲、室内オーケストラ曲、声楽曲から電子音楽、さらには劇音楽までおよそ70作を発表、とりわけピアノが重要な役割を果たす作品が多いのが特徴です。1990年代半ば以降はヴィジュアル・アーティストや建築家、写真家と協力し、多くのマルチメディア作品を制作しています。このアルバムには「パガニーニの主題による変奏曲」とリゲティの影響が感じられる「モノソナタ」を中心に収録。彼の作品は伝統的な対位法を用いたり、単なる音響の混合から生まれるのではなく、旋律線の独立した動きと絶えず変化する和声に彩られているのが特徴です。(2025/03/28 発売)

    レーベル名:CD Accord
    カタログ番号:CDAccordACD345

  • カバレフスキー、シューマン:チェロ協奏曲

    1993年生まれ、25歳の若さでコペンハーゲン・フィルの首席奏者に抜擢されたリングスタットのデビュー・アルバム。カバレフスキーの協奏曲第2番はショスタコーヴィチの影響を受けながらも独自の魅力を持ち、晩年に作曲されたシューマンの協奏曲は憂愁に溢れた響きが美しい傑作で、リングスタットは持前の感性とテクニックで聴き手をひきつけます。テオドール・リングスタットはデンマーク王立音楽アカデミーとマンハッタン音楽学校で学び、数々の賞を受賞。この録音ではデンマーク王立音楽アカデミーが所有する“テストーレ“のチェロを演奏。数多くの受賞歴を持つ録音プロデューサー、ダニエル・ダヴィドセンが銘器のつややかな美音を余すことなく捉えています。(2025/03/28 発売)

    レーベル名:OUR Recordings
    カタログ番号:8.226926

  • トロンボーンとブラスバンドのための作品集

    【スーパー・トロンボーン、ピーター・ムーア初の協奏曲集登場!】ベルファストに生まれ、グレーター・マンチェスターで育ったトロンボーン奏者ピーター・ムーア。2008年12歳にしてBBCヤング・ミュージシャン・コンペティションで最年少優勝、CHANDOSレーベルには2010年にグレグソンの協奏曲のソリストとして初登場(14歳!)、2014年には18歳にしてロンドン交響楽団最年少楽団員として副首席奏者に迎えられるなど、輝かしい経歴を持ちます。2018年には初のソロ・アルバム「ライフ・フォース」(RUBICON)をリリース、首席奏者としても活躍したロンドン交響楽団を現在は退きソロ活動に専念する彼が、今回初の協奏曲集をリリースすることになりました。共演が英国式ブラスバンドの雄トレデガー・バンド(トレデガー・タウン・バンド)というのもたいへん豪華。「口笛吹きと子犬」の作者としても知られる当時の有名トロンボーン奏者でスーザ・バンドでも活躍したアーサー・プライヤーが、スコットランド民謡「アニー・ローリー」を基に書き上げた華麗な変奏曲に始まり、ブラスバンド作品で知られる英国の作曲家サイモン・ドブソンがムーアのために書いた協奏曲の世界初録音、フィリップ・スパークがトロンボーンと吹奏楽のための書いた協奏曲の終楽章を作曲者自ら編曲した「サンベージ」などのほか、讃美歌や黒人霊歌、スタンダード・ジャズの編曲も収録しています。ムーアならではの目の覚めるような超絶技巧から、幅広い音域もムラなく歌い上げる伸びやかなカンタービレまでを堪能でき、トロンボーンが持つ魅力を極限まで楽しませてくれる素晴らしいアルバムです。(2025/03/21 発売)

    レーベル名:Chandos
    カタログ番号:CHSA5366

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    ベートーヴェン:ハープ作品集(ペルッチ)

    18世紀後半、クロマティック・ペダルの発明によりハープにおける半音の演奏が容易になったことで、主にフランスの上流階級の間で人気が高まりました。パリがハープ普及の中心地となり、とりわけ王族や貴族の間で広く愛奏され、フランス革命後もその人気は衰えることはありませんでした。そのため、1750年から1850年にかけてハープのために膨大な作品が作曲されるとともに、人気作品のハープ用編曲も数多く行われました。このアルバムにはベートーヴェンがピアノまたはハープのためにと記した「スイスの歌による6つの変奏曲」と、偽作の可能性のある「3つのディヴェルティスマン」、名手ジョン・トーマスによる「月光」やニコラ=シャルル・ボクサが編曲した「易しいバガテル」と、原曲の譜面通りに演奏したピアノ・ソナタ第16番の「アダージョ・グラツィオーソ」が収録されています。「3つのディヴェルティスマン」は、チェコのブルノの城館で楽譜が見つかり、ベートーヴェンと交流のあったカール・ヴィルヘルム・フォン・ハウクヴィッツ伯爵の作品の可能性が指摘されています。ペルッチは「アダージョ・グラツィオーソ」のみをモダン・ハープで演奏し、それ以外の作品はエラール・ハープで演奏しました。イタリアのハーピスト、パオラ・ペルッチは、作曲家マリオ・ペルッチを父に持ち、17歳でペーザロ音楽院を首席で卒業した後、サンタ・チェチーリア国立アカデミーなどで研鑽を積みました。歴史的ハープ作品の研究・演奏に力を注ぎ、19世紀の作品の録音やさまざまな作品の初演も手がけています。また、シャルル=ニコラ・ボクサ文化協会を設立し、学術会議を主導するほか、国際的にマスタークラスを開催しています。(2025/03/21 発売)

    レーベル名:Dynamic
    カタログ番号:CDS8059

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    ユーロポリス~ヨーロッパ27か国のピアノ曲(レッドベリ)

    スクリャービンのピアノ作品全集(Capriccio C49586)などのアルバムが高く評価されるピアニスト、マリア・レットベリ。彼女は、ヨーロッパ連合の27か国から1曲ずつピアノ作品を厳選。ルネサンスから20世紀音楽、ミニマリズムまで多様な様式を網羅した作品を通じて、各国の音楽の魅力を伝えています。(2025/03/21 発売)

    レーベル名:Oehms Classics
    カタログ番号:OC1738

  • BEYOND - オペラと現代管弦楽 - アデス、ダヴ、オーコイン、ミューリー

    現代オペラの作曲に力を入れる4人の作曲家の作品を収録したアルバム。トーマス・アデスの「3つの小品による組曲」は2025年に初演から30周年を迎える彼の出世作《彼女に化粧を》からの作品。親しみやすい旋律が楽しめます。ダヴの《Stargazer》は「トロンボーンと管弦楽のためのオペラ」という副題を持ち、奏者ピーター・ムーアはこれまでにもこの作品を何度も演奏、今回満を持して録音に臨んでいます。ニコ・ミューリーの「ライアー組曲」はウィンストン・グレアムの小説「マーニー」を題材にした歌劇からの音楽。歌ではなく楽器が、悲しい主人公の物語を描き出しています。オーコインの「ユーリディス」は自身の歌劇《ユーリディス》のオーケストラ組曲。死者が忘却の川を渡ったことを告げる金属的な音で始まり、音楽は冥界と地上を行き来します。もう1作の「ヒース」は『リア王』に登場する荒涼たる場所の名前。全てを失った王が最後に行き着く場所をイメージした作品です。(2025/03/21 発売)

    レーベル名:Orchid Classics
    カタログ番号:ORC100368

  • ソルヴァルドスドッティル:ウビクエ(チェイス/スマイス/クライン/ウッズ)

    世界が注目するアイスランドの作曲家アンナ・ソルヴァルドスドッティルの「Ubique =ラテン語でいたるところにの意」。全曲はほぼ46分の長さで、フルート、グランドピアノ、2台のチェロで演奏され、事前に準備されたエレクトロニクスによる低音のドローンが、神秘的なハーモニーを包み込みながら進行する、11部構成の抒情的な作品です。(2025/03/21 発売)

    レーベル名:Sono Luminus
    カタログ番号:DSL-92280

  • シグフスドッティル:アエクオラ(ミステリー・ソナタ)

    「ミステリー・ソナタ」はザカリー・カレッティンとミナ・ガイッチによるデュオ。これまでソロで活動してきた2人は、現代作品やクラシック以外の作品を紹介する際にこのデュオ名を用いています。ここではアイスランドの音楽文化と伝統にインスピレーションを受けた4人の作曲家の作品を演奏、どれも神秘的、かつモダンな響きを湛えています。(2025/03/21 発売)

    レーベル名:Sono Luminus
    カタログ番号:DSL-92282

  • マーラー: 交響曲 第5番

    【パーヴォ・ヤルヴィ&トーンハレによるマーラーの交響曲全集始動!】マーラーの交響曲にはこれまでに何度も取り組み、フランクフルト放送響とライヴ映像での全集(C-major)も完成させているパーヴォ・ヤルヴィですが、それから10年以上の時が経ち、本人が「適切な時間を待っていた」と語るセッションでの全集録音が、いよいよ始動しました。首席指揮者を務めるチューリヒ・トーンハレ管弦楽団をこの大きな企画の相棒に選び、第一弾として送り出されるのは第5番。第1番から第4番までの様々な試みを経て、作曲家本人の新たな展開と器楽のみによる交響曲の新境地を切り開いたこの作品は、まさに門出にふさわしいものと言えるでしょう。周到に準備された演奏、そして録音も万全なもの。パーヴォが描く細部にまでこだわったフレージングと長大な作品を堅固に組み上げる見事な構築力、トーンハレ管の緻密なアンサンブル、そしてこのオケが持つ独特の輝かしさと翳りが深いコントラストを刻み、作品を彫の深いものに仕上げてその巨大なスケールを引き立てています。ヴァイオリン両翼配置をはじめ、第3楽章のホルン・ソロを他のホルン・パートの逆サイドに立たせるなど、オーケストレーションの面白さやアイデアを引き立てる見通しの良い録音も特筆すべきものです。(2025/03/14 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA1127